旅行の契約形態や旅行の種類の概要やメリットデメリット、旅行を使って収益を上げる方法など知っておくとお得な情報もいくつかご紹介します。お得に、リスクを減らして旅行をしましょう。
募集型企画旅行、受注型企画旅行、手配旅行って何?

募集型企画旅行 メリットは?
- いわゆるパッケージ旅行で旅行代金は決まっています。
- 旅行会社があらかじめ旅行内容を決めておき、パンフレットやインターネットで募集するタイプの旅行です。
- メリット
- 料金が安い
- 航空やホテルを直接単品で申し込むよりも料金が安いケースが多いです。
- 航空券片道を個別で手配するよりも宿泊+往復航空のパッケージのほうが安いケースもあるので不思議ですよね。
- 予約開始日時が早い
- JRは単品だと1か月前申し込みですが、パッケージ旅行ではより早くから申し込みが可能です。満席が気になる日程はパッケージ商品をうまく活用しましょう。
- 種類・特典が豊富
- 添乗員付きのツアーから交通+宿泊の単純なものやグルメツアーなど多種多様。
- 特に添乗員付きの旅行では効率よくその地域の見どころを回ることが出来ます。
- 料金が安い
- デメリット
- カスタムしにくい。
- 団体や会社の業務で利用しようとすると不便なことも多い。
- 商品によってルールがバラバラ。複雑。
- 航空券を手配するためのパッケージ旅行の申し込みでの宿泊の権利放棄に関しては商品によって認められるものとそうでないものがあるようなので注意が必要です。
- カスタムしにくい。
受注型企画旅行 メリットは?
- 旅行幹事の希望によってオリジナルで作成するオーダーメードツアーです。
- 団体での旅行で最も多く利用される契約形態です。
- メリット
- 自由度が高い。
- 多数の手配をまとめて包括にし請求書1枚でも対応可。
- デメリット
- 法人契約のため契約書の作成が面倒。
- 受注型に含められないものは別途手配旅行契約を結ぶまたはBtoB約款を結ぶ必要あり。
- 団体だけど高くなることもあり。航空会社の大量座席とか。
- メリット
手配旅行 メリットは?
- 旅行者の依頼によって旅行会社が代わりに手配するタイプの契約です。
- 航空券のみやホテルのみなどパーツだけの手配の時に主に利用します。
- 旅行会社は代行で手配を試みてくれるだけなので取消条件などは手配先の内容によります。
- 別途旅行会社とも手配の手数料がかかります。
- メリット
- 手配が困難と思われるケースで活用できる。
- 海外の通訳手配、スポーツのチケットなど。
- 手配が困難と思われるケースで活用できる。
- デメリット
- 代理で手配してもらうだけなので、募集型や受注型旅行にはある「旅程補償」「特別補償」というものがありません。
- 自分で手配すれば必要のない手数料がかかります。
団体旅行とは?
個人旅行との対義語として使われている言葉で明確な人数による定義はありません。
社員旅行や視察旅行、組織で募集する旅行などが団体旅行と言われます。
人数は商品によって異なりますが、JRは8名から団体のプランがあります。航空会社は会社によって異なりますがJALであれば5名から団体となります。
しかし、団体だからと言って安いとは限りません。
詳細は後日別記事で紹介します。
社員旅行、報奨旅行、招待旅行など旅行の呼び方
社員旅行・職場旅行・慰安旅行とは
これはイメージしやすいでしょうか。社員旅行。2014年の調査では46%の会社が社員旅行を実施しているそうです。意外と多いですね。
社員旅行に縁のない企業からすると信じられないかもしれませんが、上記数字にはおそらく日帰りの旅行も入っているのだと思います。
社員旅行の実施率は1990年代には7割を超えていたものが、2004年では36%まで減少していましたが、その後また社員旅行は増加の傾向のようです。
オンラインが普及するにつれ、リアルでのコミュニケーションの必要性を感じて社員旅行が増えてくるというのが面白いですね。
報奨旅行・インセンティブ旅行・優績者旅行とは
いわばご褒美の旅行で成績が優秀だった社員を連れていくタイプの旅行です。
会社により個人で参加させたりグループで参加させたり支店単位で参加させるところもあります。
会社業績に対し費用対効果が高い旅行で、参加を目指して営業数値を上げる効果はもちろん、参加者同士の情報交換によって会社内でのノウハウの共有機会になり、刺激を与えあうことでさらに業績が伸びたりします。ネットワークビジネスや販売系の会社などで特によく行われていますね。
招待旅行とは
無料で取引先を招待するタイプの旅行です。
販売店や会員の囲い込み目的での旅行で多いタイプです。
- 普段接する機会が少ない参加者に対して人間関係を作ったり
- その後の営業活動に役立てる目的だったり、
- 単純にいい思いをして帰属意識を高めるものだったり
- 販売力を上げるセミナーを実施するものだったり
今後のビジネスをやりやすくするための投資の見合いが強い旅行になります。
視察旅行・研修旅行とは
文字通り視察目的の旅行です。
最新事例を見に行ったり話を聞きに行ったり、というのが定番です。
しかし報奨旅行を兼ねた視察旅行や招待旅行を兼ねた視察旅行、社員旅行を兼ねた視察旅行など様々です。
このタイプの旅行の時は日程用には「観光」という文字は記載しないようにしといたほうがいいかもしれません。 理由はゴニョゴニョ。
×サンフランシスコ終日観光
○サンフランシスコ終日視察
MICEとは
旅行タイプ別 知っておくとお得な情報
取消料発生基準の違いを利用する。
募集型旅行は国内だと3週間前から取消料が発生します。
3週間も先の場合、変更になる可能性が高い場合もありますよね。そんな時は手配旅行契約にするとお得になります。
手配旅行契約の場合は旅行のパーツごとの取消料の計算になります。
そのため、JRならJR、宿泊なら宿泊の取消料の計算基準となるため、募集型企画旅行の取消料の発生日よりも緩い条件になります。
予定が変更になりそうな場合は取消料基準が緩い方法がないかを確認するようにしましょう。
例えば 出発2週間前の取消の場合。 募集型企画量 旅行代金20000円 手配旅行代金 20,000円 (JR代10,000円、宿泊代10,000円) 募集型企画旅行 = 3週間前以降なので20%=4,000円の取消料 手配旅行=JR 220円×往復分 =440円 ※ホテルはホテル独自の取消料によるが、2週間前だと無料が多い。
旅行参加者をネットで集めて収益をあげたい場合。
旅行業の免許がない会社や個人が広く一般に参加者を募集して収益を上げる行為は旅行業法違反になります。

そのため、集客力に自信があり、旅行で収益を上げたい場合は募集型企画旅行の実施を旅行会社に相談します。
旅行企画・実施は旅行会社、あなたの会社は「企画協力」という形で表記されます。
旅行代金は旅行会社が集め、あなたの会社は講師料や集客手数料という形で募集開始前に旅行会社と取り決めをしておき、旅行会社にツアー終了後に請求します。
例えば、あなたの会社が野菜を扱っている会社で、あなたが野菜に関して高度な説明と集客力を有する場合、「海外野菜視察ツアー」というものを旅行会社に設定してもらい、自分の旅行代金を募集する参加者で案分するような交渉も可能です。
「○○先生と行く○○ツアー」がこのタイプです。
しかし作成するにはかなりの労力が必要で、旅行実施が旅行会社のため責任が旅行会社になるので集客の説得力や旅行内容に信頼性が無いと旅行会社も相手にしてくれません。
例えばSNSであなたに1万人のフォロワーがいたとします。
そのフォロワーに旅行参加を呼び掛けたとしても、
- 偶然その日程が調整でき、
- オフラインの参加を問題にせず、
- 居住地からの距離の問題がなく、
- 講師分の費用が上乗せになった旅行代金に納得して頂く
というのはかなりハードルが高いはずです。
「旅行企画したら行きます」という言葉を鵜呑みにはしないようにせず、参加したくなるような旅行の付加価値をしっかり考えるようにしましょう。
どうすれば旅行会社を説得してオリジナルの募集型企画旅行ができるか
あなたの会社でオリジナルで募集型企画旅行を作ってもらうには核となる参加者を確保してから相談するのが理想です。募集人員25名・最少催行人員15名で見込んでいるのでしたら、10名以上は先に根回しをして参加確実の状態にしておけば旅行会社も検討しやすいと思います。リクエストがあれば別途詳しく記事を書きます。
実績があればその後の集客の信頼性が高まるので1度目は必ず人数が集まるように力を入れましょう。
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